新星出版 頻出度順漢字検定1級
記事としてまとめるのは久しぶりです。反応するキーボード、すばらしい。


こんにちは。新星出版の問題集も買ってみたぶろです。



毎度説明していますが、漢検一級の問題集は見つけたら勢いで買っちゃいます。一級ともなると資料が少ないので、どれも貴重な問題集ということです。


さて、今回はたぶん最近編纂&発売されたであろう、新星出版の問題集です。




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まず内容のよしあしです。この問題集は相当いい部類にはいります!! 少なくとも私はそう感じました。
昨今、明らかに手を抜いている問題集が多いなか、これは次の検定にしっかり備えられる良問が多数そろっています。


編集は「漢字学習教育推進委員会」となっており、大学教授や漢検一級取得者が中心の団体らしいです。
こんな説明を見たところであまり信用できません。とりあえず、なんちゃってとはいえ漢検一級の私が簡単に内容を調べてみます。そしてよさそうだと思った部分を取りあげてみましょう。



 ◎過去問に忠実な内容

この本に掲載されている問題は、過去問+頻出問題のいいとこ取り+αという印象です。
頻出問題がしっかりおさえられていて、過去に出題された「これは難しいだろう!」という問題もちゃっかり収録されています。最近の漢検一級は、ハードルをあげるために、きいたこともないような熟語を持ち出してきます。そして、そのたぐいの問題は、数年後にひょこっと出題されるケースが多いのです。あくまでここ数年の傾向なので確実に出題されるとはいいきれませんが、少なくとも去年やおととしにはそういう問題がありました。
もしここまで推測して掲載しているのなら、これは先鋭軍団がまとめあげたすばらしい問題集です。過去問からの使い回し、という表現もできてしまいますが、そこは触れないでおきましょう。



 ◎現代の文章に使える易しい表現

漢検一級に出題される熟語、とくに読みの問題は、明治やそれ以前の文学小説などに用いられる表現が多く、現代ではとうてい使えまいという見解がされます。たしかにきいたことのない字ばかりで、実際の問題では、一文一文が意味不明です。
しかし、この問題集では、あえて現代風アレンジをきかせた文章になっています。文学に使われる古風な表現はなく、あくまで熟語のみ読みが難しくなっています。

難しい熟語は見かけないって? いやいやそんなことはありませんよ。
よくきく難しい熟語は、青天の霹靂(へきれき)、人権蹂躙(じゅうりん)、依怙贔屓(えこひいき)などなど、数え切れないほど出てきます。

と、覚えて損はない仕組みになっているわけです。私は古風な文章も独特の味があって好きですが、熟語の意味さえ理解できれば一文すべてを理解できる文章というのは、実用性に富んでいて素敵だと感じました。



 ◎完全征服も負けそう? なかなかの問題収録数

漢検一級を受検する方なら誰しもが持ってるであろう「完全征服漢検一級」。過去問を再収録したもので、品質も問題数も、これにかなうものはありませんでした。けれども新星出版の問題集が、これを上回ってしまうかもしれません(後述のメリットもあわせて)。
 
 完全征服の問題収録数と、新星出版の問題収録数を比較してみます。


(出題形式) : (完全征服での問題数)(内訳) : (新星出版での問題数)(内訳)


読み(音読み) : 390 (20×19ページ+10) : 442 (34×13回分)
読み(訓読み) : 360 (20×18ページ) : 182 (14×13回分)
書き取り : 270 (20×13ページ+10) : 336 (48×7回分)
国字 : 120 (20×6ページ) : 144 (48×3回分)
語選択書き取り : 80(10×8ページ) : 102 (34×3回分)
四字熟語 : 170 (10×17ページ) : 200 (20×10回分)
熟字訓・当て字 : 250 (25×10ページ) : 315 (63×5回分)
熟語・一字訓読み : 90組 (15組×6ページ) : 99組 (33組×3回分)
対義語・類義語 : 80 (20×4ページ) : 192 (48×4回分)
故事・諺 : 260 (20×13ページ) : 288 (48×6回分)
文章題 : 14問 : 6問


問題の質はともかくとして、分野別に問題数の多いものを赤い字にしました。
するとどうでしょう。あきらかに後者、新星出版の問題集の方が多いのではないでしょうか。
特筆すべきは、対義語・類義語の項目。私が一番苦手としているので、この問題数は大満足。いやぁ完全征服はうかうかしてられない!!



 ◎ 資料が豊富。なんと! 一級配当漢字一覧もある!!

漢検一級となると、配当漢字は準一級までの範囲+3300字くらい。準一級までで3000字に届かない程度なので、その量は一気に倍です。私の知る限り、一級配当の漢字一覧を掲載している本は、さきほどからよく比較されている「完全征服漢検一級」と、無駄に高いなぁと思ってしまって、いまだ私の手元にない「漢字必携一級」です。どちらも漢検公式本です。
そんな、どの問題集も避けて通っていたこの一級配当漢字一覧、これは完全征服漢検一級にしか載っていないと思うと、そりゃあ完全征服を持っていなくてはいけないわけです。

それなのになんと!!この新星出版の問題集にはこの一級配当漢字一覧があるのです!! どうせ省略してるんだろと高をくくっていましたけど、これが完全網羅していて本当にびっくり。この時点で買って損はないでしょう!
さらに四字熟語や故事・諺の意味、一級配当の常用外の読みまでついています。これなのに、漢検準一級・一級の問題が3問ずつしか掲載されていない公式の過去問より安いとはどういうことでしょうか。これは買いでしょう!!



と、いいところを挙げるとこんなところです。メリットがありすぎてどうしよう。

ただ、問題の難度は若干平易で、この問題集1冊で一級合格はなさそうです。そもそもどの問題集にもいえることですが、この問題集1冊で一級合格できる! って、そんな甘いものではありません。この本が一級合格のすばらしい糧になってくれることは間違いありません。精進するのみです。
あと、「頻出度順」の意味がよくわかりませんでした。出やすい順に並んでいるということではなさそうです。


漢検一級を受けてみようという方のみではなく、どんな問題が一級で出題されるのか気になる程度の人にもオススメです。とりあえず頻出問題をさらっと把握することができますので。










誤字脱字などなどありそうですが、今回はこの辺で!! 久しぶりに長い文章、読み返すのはちょっと面倒なのでね。
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