第1回漢検1級模試




 自身の勉強も兼ねて漢検1級模試を作成しました!

 気が向いたら第2回も作る予定です。



 検定時間60分、200点満点です。



 解いていただいた方は、項目別の得点を差し支えない程度で教えていただけると助かります!









 紙と鉛筆の準備ができましたら続きからどうぞ。
















 (一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。
 1~20は音読み、21~30は訓読みである。 (30)1×30


 1、従来より廉価な生産技術で懋績を得た。
 2、辺疆の別墅で逗留する。
 3、平生の努力を竭蹶だと一蹴された。
 4、虐政が祟り殍饉が相次ぐ。
 5、鏗鏘たる鐘の音が黌序に響き渡る。
 6、其の将、戡定し世を静謐す。
 7、謝意を失念せぬよう此を箴言とする。
 8、茆屋と雖も小綺麗にすべし。
 9、彼の好印象たる所以は、謇諤の節を尽くす態度だ。
 10、桔槔を用いて水を拯う。
 11、騒乱の村は一夜のうちに兵燹の海と化した。
 12、砂利を篩で簸揚させる。
 13、夾纈の手法を歴史と倶に辿る。
 14、迅瀬を眺めつつ物思いに耽る。
 15、スピーチを終え好評嘖嘖たる名声に包まれた。
 16、鹵獲品とて立派な武器である。
 17、どんなに生活が困窮しても掏摸はするな。
 18、瀲瀲たる池水に月光が映る。
 19、始めてを作る者は後なからん。
 20、爛爛として巌下の電の如し。
 21、で担いでも一苦労だ。
 22、子、に利と命と仁を言う。
 23、なからず俸禄を受け取っていた。
 24、圧政のに窘しめられる。
 25、七島を畳に用いる。
 26、天にり地に蹐す。
 27、古の祭祀に準え器をる。
 28、次の壬子に天災が起こると予言した。
 29、の携行を義務づける。
 30、きて以て直と為す者を悪む。



 (二) 次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。 (30)2×15

 1、年を追うごとに手がフシクレ立っていく。
 2、コケンに関わる言動は慎まなければいけない。
 3、その稀覯本は正にスイゼンの的だ。
 4、嘘も実もい交ぜにして話す。
 5、あまり気を遣うと、却ってシッコクとなってしまう。
 6、寄贈した酒にイタく感激してくれたようだ。
 7、木々の葉が枯れ、セキレキたる雰囲気を醸している。
 8、ごナイドキンの総額なんて、我々庶民には想像もつかない。
 9、愛育したシクラメンの球根は、軈てチョダイなものとなった。
 10、ハイタカの生態調査で北の地に赴く。
 11、黽勉し身を修めてを秉る。
 12、タンシンを込めてケーキを焼く。
 13、今日の私のタンシンを祝ってケーキを焼いてくれた。
 14、自転車のコシキは金属製である。
 15、長らく使っていないコシキに塵が溜まる。



 (三) 次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。 (10)2×5

 1、キクイタダキは小柄ながら立派な印象である。
 2、ウグイを唐揚げにして食べる。
 3、この神殿の骨格にはツガが用いられている。
 4、山のフモトでビバークをした。
 5、一デシリットル単位で量る。



 (四) 次の1~5の意味を的確に表す語を、下の語群から選び、漢字で記せ。 (10)2×5

 1、注意してよく見る。
 2、広く知れ渡る。
 3、おごそかなさま。
 4、垣根や囲い。転じて、学問などの初歩をいう。
 5、平等に恩恵や利益を受け取る。

 語群:「かいしゃ・かつもく・きんてん・けいけん・げんこ・どうじゃく・はんり・ろうだん」



 (五) 次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)

 問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。 (20)2×10

 ア、( 1 )羔袖
 イ、( 2 )偸光
 ウ、( 3 )未雨
 エ、( 4 )虎視
 オ、( 5 )浮薄
 カ、蒼蠅( 6 )
 キ、郢書( 7 )
 ク、挙案( 8 )
 ケ、精励( 9 )
 コ、篳路( 10 )

 語群:「えんせつ・かっきん・きび・けいちょう・こきゅう・さくへき・せいび・ちゅうびゅう・らんる・りゅうじょう」

 問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。 (10)2×5

 11、苦学することのたとえ。
 12、こじつけ。
 13、たいへん苦労して働く。
 14、事前にわざわいを防ぐ。
 15、多少難があるたとえ。



 (六) 次の熟字訓・当て字の読みを記せ。 (10)1×10

 1、天牛
 2、完骨
 3、飛蝗
 4、喞筒
 5、四阿
 6、海桐花
 7、野木瓜
 8、蛇舅母
 9、五加木
 10、王余魚



 (七) 次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10

 ア、1 逬散 ―― 2 逬る
 イ、3 潭湫 ―― 4 潭い
 ウ、5 誥命 ―― 6 誥げる
 エ、7 遜位 ―― 8 遜る
 オ、9 鳴嚶 ―― 10 嚶く



 (八) 次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。 (20)2×10

   対義語

 1、披瀝
 2、長軀
 3、先鋒
 4、駑鈍
 5、契合


   類義語

 6、寂寥
 7、戦慄
 8、比肩
 9、唯諾
 10、高峰

 語群:「かんかく・ひっちゅう・とうかい・もうじゅう・れいり・しょうさく・しゅんれい・しゅじゅ・しんがい・でんぐん」



 (九) 次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10

 1、ソンシを羊と成す。
 2、創業は易くシュセイは難し。
 3、君子トクキョウにして天下平らかなり。
 4、大旱のウンゲイを望むが若し。
 5、エンソ河に飲むも満腹に過ぎず。
 6、調べ高うしてチイン少なり。
 7、鰯の頭もシンジンから。
 8、チョウビの勇を奮う。
 9、ガトウの側、他人の鼾睡を容れず。
 10、若し薬メンケンせざればその疾癒えず。



 (十) 文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)2×10 1×10

 ○ A:

 間食は遊惰と精神の不健全と伴う。その身体の不健全を成すが如きは、固より云う迄もなし。特に子供(ア)に取りては、胃病を生じ、終身不幸の(1)カインを養うもの、其害挙げて数う可からず。
 家内に酒の流行するに到りては、一家の不取締は勿論の事、総ての罪悪、総ての過失、概して此れより(2)ハイタイせざるものなし。家内の平和を破り、秩序を破り、何事も手に附かず、一家(3)アタカ(イ)颶風の荒れたる如くならしむ。不潔も此れより来り、夜深しも此れより来り、朝寝もこれより来る。
 されば我が一身は申すも更らなり、一家に於て、三食以外に飲食を取りはやし、放食流飲を事とする、悪風習を退治するは、健全を保つ所以の大なる道なると、(ウ)に疑を容れんや。

 (徳富蘇峰「家庭小訓」より)



 ○ B:
 
 功名朝露の如し、頼むべからず、人生終に奈何。(エ)藐然として流俗の(4)キヨに関せず、優游自適其の好む所に従う、楽は即ち楽なりと雖も、(5)ケイコ草露に終ると孰れぞや。栖々遑々、時を匡し道に順い、仰いで鳳鳴を悲み、俯して匏瓜を嘆ず、之を估りて(オ)れざらんことを恐れ、之を(カ)めて失わんことを憂う。之れ正は即ち正なりと雖も、寧ろ鳥獣の営々として走生奔死するに等しきなきか。光を含み世に混じ、長統の跡を尋ね劉子の流を汲み、(キ)濁醪一引、俯して万物の擾々焉たるを望むは、快は即ち快なりと雖も、(6)スイセイ夢死、草木と何ぞ択ばん。
 吁、人は空名の為に生れたるか、将た行楽せんが為に生れたるか。果して然らば是れ夸父日を追うの痴を学ぶにあらざれば、禽獣草木と其命を等しゅうせんとするものなり。予甚だ之に惑う。

 (高山樗牛「人生終に奈何」より)



 ○ C:

 是に於て、彼等の或者が、「衆人皆酔我独醒」を哂いて(7)ヨウキョウの酒徒となれるが如き、彼等の或者が麦秀の悲歌を哀吟して風月三昧の詩僧となれるが如き、はた、彼等の或者が、満腔の壮心と痛恨とを抱き去って南都北嶺の円頂賊に投ぜしが如き、素より亦怪しむに足らざる也。加うるに彼等僧兵の群中には幾多、(8)シセイの悪少あり、幾多山林の狡賊あり、而して後年明朝の詩人をして「横飛双刀乱使箭、城辺野艸人血塗」と歌わしめたる、幾多、慓悍なる日本沿海の海賊あり。
 是等の豪猾が、所謂堂衆なる名の下に、白昼剣戟を横えて天下に横行したる、彼等の勢力にして恐るべきや知るべきのみ。
 想い見よ、幾千の山法師が、日吉(9)ゴンゲンの神輿を擁して、大法鼓をならし、大法螺を吹き、大法幢を飜し、咄々として、(ク)禁闕にせまれるの時、堂々たる(ケ)卿相の肝胆屡々是が為に寒かりしを。狂暴(10)ロウゼキ眼中殆ど王法なし。彼等が横逆の前には白河天皇の英明を以てするも、「天下朕の意の如くならざるものは、山法師と双六の采と鴨川の水とのみ」と(コ)浩歎し給わざるを得ざりしにあらずや。

 (芥川龍之介「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」より)









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模擬試験
はじめまして。素晴らしい模擬試験、有り難うございます。まさに1級レヴェルの良問ぞろいですね。私は1級リピーターで26-2は自己採点で185点でした。さて、結果は189点でした。
(三) -2 なんと「つが」が思い出せず。
(四) -2 「敬虔」に引っかかりました。
(五) -2 10を「襤褸」と書いた。
(六) -1 「みみせせ」は読めません。
(七) -1 8を迷ったあげく「へりくだ」る とした。
(九) -2 3「徳恭」と書いた。
(十) -1 読みの「けいしょう」を「きょうしょう」と書いた。

以上です。190点惜しかった。でもまあまあです。
秀まろ | URL | 2014/11/07/Fri 23:31 [EDIT]
はじめまして
こんにちは。早速のコメントありがとうございます。漢検1級リピーターに良問と評価していただき恐悦至極に存じます。本番の漢検1級よりも常用漢字や準1級配当を多めにしました、いかがでしたでしょうか。

どの項目でも得点がむずかしく、いつか本番でも出題されそうな問題を織り交ぜましたが、ほとんど拾っていらっしゃいますね。おそろしいです。
私自身この問題を解いたら170点前後でしょう。現在までどのように勉強なさってきたのかご教授願いたいくらいです。

気が向いたときに更新する程度の拙ブログですが、反響があると更新する気持ちが高まってきます。またお越しくださいませ。それでは。
ぶろちゃん | URL | 2014/11/07/Fri 23:53 [EDIT]

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