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平成28年度第2回漢検1級


 11月6日に漢検1級を受けてきました!

 今回こそぬかりなく勉強して万全の体制で…と考えていましたが相変わらず直前になって焦る始末です。

 初心忘るべからずとはよくいったものですね。今さら1級勉強したてのころの自分に戻れる気はしないです、意気込みの面で。奮起している方々から気力を授かりたい!



 こんにちは。検定漬けのぶろです。


 漢検の1週間前は数検2級、約1週間後は日本語検定1級(受けてきました! 後ほどまとめるかもです)と、検定好きぶってます。


 向上心を忘れちゃいけませんよね。興味ある検定に、勢いで申し込んで受けてきました。思い立ったが吉日です。











 さて、前回の漢検1級は合格者5.2%(67/1279)という激ムズ回でした。うわさによると新規合格者は2人程度とかどうとか… さすがに少なすぎるので、私は10人程度かなと予想しています。



 関係ない話ですが、「気象予報士と漢検1級の合格率が同じくらい」との表現を見ました。気象予報士の試験は合格率5%前後なんですね、厳しい世界…



 漢検1級は、合格率だけを見ると12%前後が普通かなと感じます。

 ただこちらはリピーターという、ほぼ合格確実集団が合格率を大きく底上げしています。





 前回(H28-1)の合格者のうち、新規合格者を10人としましょう。これでも多く見積もっているつもりです。

 リピーターの合格者は57人となるので、その人数を差し引いた新規合格者の合格率は




  (67-57) / (1279-57)
 =10/1222
 ≒0.00818




 約0.8%となり、かなり低い合格率です。1級や準1級は一定量のリピーターが合格率を底上げしていますので、リピーター抜きの合格率を公式で発表してくださると助かります。準1級は受検者、合格者の人数が多くて手に負えないでしょうから、せめて1級だけでも…と何度も思います。







 気象予報士の試験にもリピーターはいるのでしょうか。


 「気象予報士の試験問題楽しい!」「研鑽のために受け続けています」という方がいてもおかしくないような。ただ、一度合格したら再度受験できないシステムかもしれませんし、詳しい人こっそり教えてください。













 閑話休題、今回の漢検1級について。


 さすがに前回の反動もあり、だいぶ易化した印象です。ただ単に平易、というわけではなく、簡単すぎて疑ってしまう問題も散見しました。深く意味を押さえていないといけませんね。一筋縄ではいかない検定です。












「頻出」 → 今まで何度も出題されている(と感じる)もの。
「過去問」 → 過去に難問として出題されたもの。出題された回数は2回以上だけれども頻出とまではいえない。
「初出」 → おそらくはじめて出題されたであろう難問。この初出がまた出題されたら、以降は過去問扱い。
   





 今回もはぶさんのブログに予想解答がまとめられています! 毎度ありがとうございます!











 (一)、読み: 30/30
 
 若干易しめだった印象です。普段は、読み予想が2択思い浮かんで、どちらが正解なのかとめちゃくちゃ悩む問題が数問紛れています。今回はそういう問題がなく、あっさり埋まっちゃいました。
 自己採点の時点では、ついに! 20回以上漢検1級を受けてきて初の読み満点かもしれません。それほど1級の読みはむずかしく、実力で差がつく項目です






 (二)、書き: 38/40

 前回同様、国字項目は削除され、書き18問+国字2問の形式でした。今後はこれが一般的となるでしょう。
 易しめでした。思い出せない、わからないと悩む問題(「ヘンテコ」みたいの)はほとんどありませんでした。
 謙譲表現?の「聊爾」が出題され、前回の「ご高庇」もあり、尊敬や謙譲の意味を含む熟語が1問紛れこむ可能性もあります。この類は難関項目になり得ますので、今後の動向が気になりますね!

 




 (三)、語選択書き取り: 8/10

 過去問3問新出2問と、この項目にしては標準の出題でしたが決して易しくはないです。
 今回の1級最難関であろう熟語を含め、過去に出題されたものも得点しやすい問題ではなかったです。平均点は2点台かもしれません…






 (四)、四字熟語: 26/30

 新出少なめの印象、2問ある常用漢字の四字熟語はどちらも過去問。
 書き取りで20点満点を狙うのはむずかしいですが、過去問をしっかりおさらいしていれば大失点は免れたでしょう。
 
 準1級の四字熟語と同じ出題形式となった、意味を示す四字熟語を選ぶ問題、やや難でした。
 紛らわしい語群もさることながら、読みにくい! 現行の出題形式では、読みで配点2点の項目はここしかないので、得点しにくいのも当然ですが… ここは大きく落とした方がたくさんいそうです。油断できない四字熟語、他の項目を放っておいても勉強すべき四字熟語。






 (五)、熟字訓・当て字: 10/10

 新出3問程度。うち1問は予想で答えられるものなので、過去問と頻出を押さえていれば7点は取れる内容でした。
 それくらい得点できれば合否には対して影響しない項目なので、160点を狙うなら必要最低限だけ覚えておけばいいでしょう。

 難問と思われる問題は新明解国語辞典にしっかり載っています。

 準1級の共通漢字はここに掲載されている熟語しか出題されない(ここ2年くらいの問題はわからないですが)こともあるので、辞書を読み込むなら新明解がよさそうです。広辞苑はさすがに読めない。






 (六)、熟語の読み・一字訓読み: 9/10

 やや難、どの熟語もはじめましての印象でした。熟語を慎重に1字ずつ読んで、訓読みも丁寧に思い出して…としないと合否に関わるほど失点する可能性ありでした。
 熟字訓と同じ配点ですが、解く際はこちらのほうが気をつかいます。






 (七)、対義語・類義語: 20/20

 対義語は頻出と過去問で固められているので易、類義語は新出3問+わかりにくい熟語のものが1問でした。対義語はそこそことれたのに類義語が潰滅的、という方は少なからずいるでしょう。

 今回たまたま押さえていた熟語が見事ヒットしたので20点満点の可能性があります。運がよかっただけで易しいわけではありませんでした。相変わらず合否に関わる怖い項目です。






 (八)、故事・諺: 18/20

 故事・諺なのかといわれたら疑問符が浮かぶ問題が数問ありましたが、気にするほどのことではなかったです。
 近年の傾向からするとやや易の印象です。とはいえ自分でもすらすら埋まったのがふしぎに思うほどむずかしめのチョイスでした。
 簡単な漢字ばかりに見えましたが、だいたい漢検1級配当の字を書かせていたのですね。後で気づくくらい意表を突かれた出題でした。






 (九)、文章題: 25/30

 一概にむずかしいと言い切れない、ちょっと変わった問題でした。奇問を除いても書きはそれなりにむずかしい問題で、勉強不足の受検者を容赦なく叩きのめす出題内容でした。奇問で落としたとしても、ほかの書き取りで失点していなければ、合格できる実力を備えていると言えたでしょう。悩ませる問題が少なくて、そこが救い。





 自己採点で 184/200 160点を目指しやすい問題ではありました。運のよしあしで左右される出題ではなかったです。

 合格点に遠く及ばない方はもう一度基礎の徹底を。あと少しだった方は、問題集で身についていない穴の部分をしっかり補って、ミスなく正解できるよう練習を。


 リピーターからすると相当な易化と表現しそうですけど、合格率は14%程度でしょう。並よりかすかに易しいレベル。
















 久々にあれします、出題級調べです。

 常用漢字や準1級配当の漢字で構成されていた問題が何点分含まれているかを調べてみましょう。

 漢検1級だからといって、1級配当の漢字100%で出題されるわけではないのです。これがほんとやっかい…












 以下テンプレ





・各項目別に、漢検1級配当ではないものの配点を挙げ、( )内には常用漢字のみでの配点を挙げます。
常用漢字のみの構成で2点分、準1級配当までの構成で1点分なら 3(2) と表記します。

・標準解答が複数あり、どの字を書くかによって配当が変化するものは、より一般的なものを選びます(そのつど註釈をつけます)。

・常用漢字でも、常用外の読みであれば準1級、1級配当の読みと記載されていたら1級とします(常用外の判断については、平成24年3月発行「漢検要覧1/準1級」に準拠します)。

・熟字訓は、1級配当ではない漢字で構成されていても、例外を除きすべて1級配当とします。

・各項目内容:(一)読み、(二)書き取り、(三)語選択書き取り、(四)四字熟語、(五)熟字訓・当て字、(六)熟語の読み・一字訓読み、(七)対義語・類義語、(八)故事諺、(九)文章題 です。










 ◎ 平成28年度第2回

(一) → 0(0)
(二) → 6(4) ※1※2※3
(三) → 4(4) ※4※5
(四) → 4(4)
(五) → 0(0)
(六) → 0(0)
(七) → 4(0) ※6※7※8
(八) → 2(0) ※9
(九) → 4(2) ※10


計 → 24(14)


※1 シリカラげは、「尻」「絡」ともに常用漢字。「紮」は1級配当だが、今回は「絡」を一般的とし常用配当。
※2 羊腸は、どうみても常用漢字。
※3 ツキ弓は、「槻」が準1級配当。
※4 ケイヨクは、「啓」「沃」ともに常用漢字。常用漢字っぽくはないですよね? でも常用漢字。
※5 余沢は、どうみても常用漢字。
※6 ケイカンは、「挂冠(1級)」「掛冠(常用外? 漢検要覧に音読み表記なし)」どちらも正解だが、「挂冠」を一般的とし1級配当。
※7 アトブツは、「阿」「堵」ともに準1級配当。
※8 テントウは、「纏」が準1級配当。
※9 コモは、「薦」が常用外の読みなので準1級配当。「菰」も準1級配当。
※10 ミコシは、「輿」が準1級配当。「神輿」表記も同様に準1級配当とする。


 ここに挙げたものは1問ごとの最高配当が1級でないもののみを数えたもので、準1級配当の字を含む1級配当の熟語等は含まれていない。







 読み問題に関してはすべて1級配当でした。易しい問題を多数出題しているイメージはあったのに、常用漢字の問題はそこまで多くはなかったです。準1級配当で構成された熟語が多いかなと感じました。
 準1級の知識を疎かにしている人へ警鐘を鳴らしたわけですか。復習は大事ですよ!!






 今回は、自分の実力での最高点は195点といったとこでした。どうあがいても5点分は取れそうになかったです。
 まずは自身の実力を100%活かせるようにすることが目標です。曖昧な知識をひとつひとつ減らしていくことが肝要でしょう。



 次回も受けます! 申込を済ませました。今度こそ後悔しないくらい勉強しておきたいです。目標に近づけるように!












 漢検1級と準1級、どちらを受けてみようか悩んでいる方はこちら














検定当日、当日までのTwitterの動向は、平成28年度第二回漢字検定1級で。






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