平成29年度第3回漢検1級


 この「年度」という言い回しはいささかやっかいでして。

 現在平成30年度ですけれども、年度なので平成29年度。ところが今年の2~3月あたりを平成30年度と表すこともございまして。
 統一してほしいですよね。



 毎年4月に変わるもので、こねたり形を作ったりするものはなに? といったなぞなぞがあったような。それを思い出します。





 こんにちは。検定終了後にそこまでぐったりしないぶろです。





 2月4日、漢検受けてきました! 今年度の問題はすべてむずかしかった印象です。いささかやりすぎ感!


 ちなみに前回、H29-2の漢検1級、合格者が52人で合格率が4.6%でした。


 古参リピーターもあと一歩及ばずの方がちらほらいますから、相当むずかしかった問題のようです。




 どのように勉強をすれば効率よく合格点に到達するかはよくわかりませんが、検定前に私が行ってきた勉強はこんなところです。






 前回の検定で行った、過去問の音読み特訓、これが功を奏しましたので今回も… と思いましたが気力の問題で手がつかず。



 模擬試験倉庫さんの分野別問題をひととおり解いて、模擬試験は過去に間違えた問題の確認程度、その他の時間は猫姐模試(詳しくはこちら)に時間を割いたという具合です。



 直前にあせって、過去問の音読み特訓を4年分くらいこなしました。これをやっておかないと音読みで変なミスをしてしまう気がします。音読みで本番につまらないミスをしてしまった方、これはオススメです!



 練習問題を提供していない私からいえることはこれくらい(笑






 手前味噌ですが準1級を受ける方はこちらからご覧になってください。













 さてさて、以下自己採点結果と項目別のコメントです。




 「頻出」 → 今まで何度も出題されている(と感じる)もの。
 「過去問」 → 過去に難問として出題されたもの。出題された回数は2回以上だけれども頻出とまではいえない。
 「初出」 → おそらくはじめて出題されたであろう難問。この初出がまた出題されたら、以降は過去問扱い。






 今回も、自己採点にははぶさんのブログを参考にしました。いつもありがとうございます!






 (一)、読み: 28/30
 
 音読みはここ数年のものと比較するとなかなか読みやすい印象でした。やさしめ? 準1級配当の読みが多かったので、そこで点を落としてしまった方もいたでしょう。
 訓読みは初出が多かったようで、ここは難問だったかもしれません。



 (二)、書き: 40/40

 穏やかな問題が続いていてびっくりしました。意表を突かれる問題はありましたが、初出も広く対策していれば見聞きしたことのありそうな問題で、全体的にやさしめといったところでしょう。



 (三)、語選択書き取り: 10/10

 ダミーは見抜けても漢字がわからない、といったことに陥りやすい問題構成だったのでは。
 初出3問? ほか2問は文章題からの過去問で、むずかしめだったと思います。
 10点満点の方は少なくなさそうですが、漢字が思い浮かばないためにダミーを書いたり、ひっかかったりして大失点した方もいるでしょう。



 (四)、四字熟語: 28/30

 過去問と問題集(成美堂の本試験型など)で見たことのあるが多く、例年の傾向よりやや易でした。
 意味を問う問題は相変わらずやっかい。似たような意味の四字熟語が並んでいて騙されてしまいそうです。
 2択で迷った際、これのほうが意味にあってそうだから… と考えるのではなく、片方の意味が違うから、これじゃないほう! と決めるのがよさそうです。漢検四字熟語辞典に記載されている説明と若干違いますので、もうこうするしかなさそうです…



 (五)、熟字訓・当て字: 10/10

 どうやら地名国名の読みが完全復活したようです。
 H29-1やそれ以前のように、やはり過去問や基本的な熟字訓さえ知っていれば合否に関わることはないでしょう。
 もしあと1点足りずに不合格だとしても、この項目ではなくほかで補えたはず…今回はそんなに余裕がないので断言できませんが。



 (六)、熟語の読み・一字訓読み: 10/10

 難問と思われるものもありましたがいつも通りでした。
 (一)の読みと比べると、音読みが若干読みにくい?



 (七)、対義語・類義語: 14/20

 難化する一方でした。今回のはめちゃくちゃむずかしい… というのも、複数の意味がある熟語が並んでいたり、確かに類だけど、類義語といっちゃっていいのか微妙な語句を書かせたり…
 勉強不足だったのは認めますが、今後複数の意味がある熟語も考慮しなくてはいけなくなりますね。



 (八)、故事・諺: 16/20

 今回の故事諺はかなりむずかしかったでしょう。ここがむずかしかった5年前? が懐かしいですね!
 過去問は少なめですので、今後は幅広く勉強をしていかなければいけません。ただ故事諺はあさればあさるほどわいて出てきますので、熱中しすぎは心身ともに疲弊してしまいます。ご注意を。



 (九)、文章題: 17/30

 前回、前々回と難問でしたので今回はどうかな、と思ったらそれらを上回るむずかしさだったでしょう。
 今回の書き取りはgoo辞書に載っていない熟語が3つ、そのうち漢和辞典(新字源・漢字源)で調べても見出し語にない熟語が2つありました。

 うーん、こういう辞書に載っていない問題を書きで出題していいんですかね。最高峰の1級なのでむずかしくしたい気持ちはわかりますが、連想に頼らないと正解できない問題を出すというのはよくないと感じました。
 辞典に載っていないということは、文脈や漢字の意味から造語を連想しなければなりません。私たちは答えが1つしかない漢字大喜利をやっているわけじゃないんで…

 文脈から、複数思い浮かぶ同音異義語をひとつに絞る能力はもちろん重要です。それが知らない熟語を創作し、正解する能力につながることもわかります。ただ100%類推に頼らないと正解できない問題はいかがなものかと。


 ただそれらの辞書に載っていない2問、ある程度論理的な類推で正解することができます。


 (出題文)
 「ササ」たる皓歯の朱唇の間に見るるは半開の「リュウカ」が白たる天光の映ずるが如し。


 「瑳瑳」たる → ~たる なので形容動詞、つまり漢字2文字。文脈から「嫣然」とあるように、女性が笑ったときの美しい表情、特に「ササたる皓歯の朱唇の間に見るるは~」と続くことから、ササは歯がきれいだなー!! という表現をしていることは明らか。
 サと発音する漢字が少なく(意外!)、白くて美しいという意味があるサは瑳のみ。

 「榴花」 → 美しさを表現する文章中の言葉なので、おそらく美しさの比喩表現。そのためカは花。
 リュウと発音する漢字も少なく(これもびっくり!)、何かしら花が咲きそうなリュウは榴のみ。

 もし柳なら? 柳って花咲くかも? 花じゃなくて果の可能性もあるんじゃ? そもそも比喩なの? → もうわかりません!!!!!




 数年前の漢熟検1級、最後の文章題がこのタイプだったんですよ。goo辞書にも漢和辞典にも載っていない漢字を書かせてくるタイプ。
 それらがすべて書けなくたって、ほかで得点すれば8割に届くでしょ? と問いかけているような鬼畜問題です。


 もともと漢熟検(昔は新漢検と名乗ってましたっけ)のコンセプトが、知っている字を正しく読み書きできる能力を問う、といったものでした。そのため初期の合格基準は9割以上、但し漢検1級みたいに使わない言葉をばんばん出すテストではありませんよ、といった具合です。
 数年前の漢熟検1級を見てみると、ほとんど正解できない問題をいくつか並べ、合格するには実質9割正解じゃないといけないという印象さえあります。


 漢熟検は受検者数が少ないらしい(受けていないリピーターはこの機会にぜひ!)ので、旧来の漢熟検1級の洗礼を漢検1級受検者に浴びせたら、どれくらいの人が正解するだろうかの実験だったのでしょうか。


 H29-2は辞典を開くと「翼戴」意外は掲載されている熟語でした。翼戴は知識があれば連想できる、また、私が調べたどの漢和辞典にも載っているということで納得です。ただ辞典に載っていない言葉がいくつも書きで出題される、今回みたいな文章題はもうやめていただきたいです(汗















 文章題について長くなってしまいました。自己採点で 173/200





 とりあえず合格できそうでひと安心です。よかった!


 薔薇が書けるから、檸檬が書けるから漢検1級受けるぞ~ って方はもちろんですが、素養がないけど熟字訓はよく知ってますな方も返り討ちどこではなかった平成29年度だったように思えます。

 新規合格者は年3回あわせて十数人といったところですかね。今年度に新規合格した方はそれを一生涯自慢していいです。


 今まで漢検1級に受かった小中学生、彼らが今年度に受けたら全滅でしょう。それくらい厳しかったです。




 過去に2題、1級模試を作成しました。
 今はいろんな方が模試をつくっています。


 私がつくってみたときの印象は、むずかしい問題を作ることは簡単、いかにバランスのいい本番のような問題をつくるかがむずかしいということでした。


 これから模試をつくってみようかなと思っていることはそのことを忘れないでください。練習問題にもならないむずかしすぎる問題は、得るものもありますけどつまらないです。途中で解くのをやめます。




 閑話休題、H29-3の漢検1級は、難問が多く180点台に乗せることは至難の業といえども、160点台なら十分手が届く内容だったと感じました。つまり出題難度はかなりむずかしめだけど、合格に届かないわけではない絶妙な難度だったということ!! これが言いたかった!! ちなみに問題用紙表裏、1まいめと2まいめの難度差はアンバランスです(笑




 次回の勉強に向けて、もうちょっと故事諺を強化していきます。
 上でも書きましたが、この項目は本気になりすぎるとほぼ意味のない勉強をし続けてしまう項目ですので、気楽にやります。
 超難問を1問答えられたところで、基本問題を1問ミスしたら帳消しですから!




 まずは手元にある「新明解故事ことわざ辞典」をぱらぱらめくることにします。


 私が答えられなかった問題、すべてこの辞典に載っていました。買っただけであまり読んでいない証拠です。








 今回の反省点はこれくらいです。その他の誤答は、今の私に対策できるものではありませんでした。



 連続合格も怪しくなる昨今の出題内容、油断できませんね。











 近々滞っていたお茶の記事でも、暇なときにちょくちょく更新していきます。それでは。


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